アリババが運営する中国最大級BtoCのECモール「天猫(Tmall)」が、菜鳥(CaiNiao)と提携し、実店舗からの出荷サービスを開始。

 

アリババグループが運営する中国最大級のBtoCのECモール天猫(Tmall)
https://www.tmall.com/
■会員数;6,500万人以上


菜鳥(CaiNiao)ツァイニァオ
https://www.cainiao.com/
世界140以上の物流企業と提携し、物流ビッグデータを有する世界トップクラスの物流ネットワーク企業。無料の貨物追跡サービス、スマート物流サービスなどを展開。


天猫と菜鳥は2018年1月10日から、実店舗から商品を出荷する「定時配送」サービスの開始を発表した。
これまで消費者はネットで商品を購入すると、これまではECモール専用の倉庫から商品が出荷されていたが、この「定時配送」サービスは、注文した商品が最寄りの実店舗から出荷され、最速2時間以内に商品が届くサービスで特定の時間帯の配達予約も可能。

早速、大手ドラッグストアチェーンの和と屈臣氏(ワトソンズ)の天猫旗艦店がこのサービスの利用を開始した。
上海、広州、深セン、杭州、东莞5都市にある屈臣氏の200店舗は「(出荷)倉庫」となり、店舗から3km内のネット通販利用者に商品を配送できる。

このサービスは、アリババの運営する「盒马鲜生」の30分内速達、「天猫スーパー生鮮1時間送達」に続く、アリババ新小売が打ち出した新たな快速物流サービスとなる。
「定時配送」サービスでは、消費者が注文した商品は専門のEC倉庫からの出荷に限らず、消費者の最寄りの実店舗からの出荷も可能になったため、新小売、O2O物流融合の新たな突破口になった言えるだろう。
「定時配送」サービスは、消費者の配達に対する早さ、正確性などの要求を満たす一方で企業の倉庫のコストも減すことができる。


屈臣氏(ワトソンズ)の天猫旗艦店は500余りのSKU商品が実店舗の出荷サービス対象になる。

♦︎注文から配送までの流れ
1)天猫の屈臣氏店舗から商品を注文
2)実店舗に注文情報が届く
3)店舗が注文商品のパッキングを準備する
4)配達業者に集荷依頼の知らせが届く
5)集荷、配達

「定時配送」の新サービスのローンチに伴い、菜鳥のパートナー「点我達」は数万人の配達員を実店舗出荷の配達に投入する。

■利用者の声:
上海在住の会社員の周さん(女性)にインタビューすると「昼間に自分が仕事で忙しくて、退社後多数のスーパーも閉店していることが多い中、質が高く種類豊かな日用品はコンビニでは売ってないし、化粧用コットンが見つからないことがよくありました。「実店舗出荷」と「定時配送」があったら、ネットで注文して、自分の退社時間に合わせて配達時間を選べるので助かります」と回答してくれた。

■新小売には新物流が必要:実店舗からの出荷が今後の物流業界を支える軸になっていく。
アリババは新小売のローンチ以来、物流領域で多くの革新的なサービスを打ち出している。
既に主流になっている配送パターンの「当日配達」、「翌日配達」でも十分にスピード感のある配送だと感じるが、アリババの提供する「盒馬鮮生」が3km内30分配達サービスを始めると、あとを追うように「天猫スーパー生鮮」では1時間配達サービスを開始。
天猫はO2Oの融合に基づく即時物流の新勢力として現れ、消費者体験を大幅に改善した。

これまでは野菜等の生物を配送する際にに上記のような3km内30分配達、1時間配達といった即時配達サービスを利用していたが、今後は生物に限らず、ファッションや家電などを販売する実店舗を持っていて天猫に店舗を構えている多くの企業が「定時配送」サービスを利用していくのだろう。

菜鳥(CaiNiao)実店舗出荷の責任者である李望中はこう語る。
「新小売」背景下で、「定時配送」のような実店舗から3km距離内の配送供給サービスが登場した今、多くの商品はもうEC専用の倉庫に在庫する必要がなくなるため、「(出荷)倉庫」となる実店舗は、将来の物流サービスを支える大きな軸となっていくことが予想される。

天猫と菜鳥が提携する「定時配送」サービスは今後更に進化していくだろう。

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http://chaitopi.com/index.php/2018/01/16/cainiao/


原文;https://www.ithome.com/html/it/342589.htm