さよなら、お財布!アリペイ(支付宝/Alipay)が2017年度利用者データを発表。

 

2017年、全国に5.2億人以上いるアリペイ利用者のモバイル決済の比率は82%。
中国11省のモバイル決済比率は90%を超えた。

2018年1月月2日、アリババが提供する電子決済サービス「アリペイ(支付宝/Alipay:以下アリペイ)」の、2017年度の利用者データを発表した。
データによると、モバイル決済の普及と共に、中国人の生活に巨大な変化が現れた。
財布を持たないで出かけることは、すでに中国人の習慣になっている。

■モバイル決済90%以上を超えた省リスト
1)貴州省    92%
2)山西省    92%
3)ウイグル自治区    91%
4)海南省    91%
5)内モンゴル自治区    91%
6)青海省    91%
7)西蔵自治区    90%
8)広西チワン族自治区    90%
9)陝西省    90%
10)寧夏回族自治区    90%
11)雲南省    90%

モバイル決済率90%以上を突破したのは、2016年の前年では西蔵自治区の1省のみでした。
新記録更新とともに、この統計から中国国内における電子決済はすさまじいスピード感で普及している証となった。

モバイル決済が普及したことにより、ECモールで「財布」のキーワードの検索量が落下した。
「財布」のキーワードは2013年〜2016年の過去3年間でカバン類商品の検索量と同等に伸び率が上昇していたが、2017年で「財布」のキーワード検索量が初めて落下した。
携帯だけを持って出かけること、QRコードをスキャンしてモバイル決済でスマートに会計を済ませることは、中国人にとっての日常の一部になったと言えるだろう。2017年は中国の「QRコード年」とも言える。

モバイル決済の急上昇の理由の1つは、Alipayコードの人気と普及からきている。
昨年、中国の4,000万人以上もの中小企業が、決済方法を現金からQRコード電子化にしている。
店内で買い物をしたり、UFOキャッチャーをしたり、焼き芋を販売する屋台でも、ストリートアーディストのチップさえも、あらゆるシーンにおいてモバイル決済で支払いを済ませることができる時代になった。

■公共交通機関の地下鉄がスマホ決済をサポート開始


公共交通機関は市内で最も重要な交通手段だが、信号と時間の問題からモバイル決済の導入は困難だと判断されていた。
これまでは現金と交通カードが主な支払い方法だったが、2017年の技術革新により、30以上の都市のバスと地下鉄が、Alipayの導入を開始。全国の公共サービス部門がAlipay専用の窓口を設置し、市民が在宅中でも旅費を支払えるようにすることで、スマートに旅行に出かけられる仕組み作りに取り組んでいる。

2017年は2億人以上の中国市民がAlipayの都市サービスで社会保障、交通、民事などの12の主要カテゴリから100以上のサービスを利用した。

中国人の海外旅行の頻度上昇に伴い、2017年、Alipayは36の海外諸国と地域の数十万の商業施設や店舗に自社システムを導入。2016年に比べて306%も取扱店が増加した。

■中国のスマホ決済が世界をリード

多くの中国人が財布を持たずに出かけることに対して、多くの外国人が驚いている。
シンガポール首相のリー・シェン・ロン(Lee Hsien Loong)は、シンガポールの当局者が中国の街で目にした、栗を買うだけで携帯電話を揺らす(モバイル決済)ことに驚いたことをスピーチで語った。
リー・シェン・ロンは、シンガポールでも中国のモバイル決済技術を導入すると宣言。すでに同国最大のタクシー会社がAlipayを導入開始している。

■個人のアリペイデータが社会の信用にリンクする時代に突入

モバイル決済は、財布を持たずに出かける利便性をもたらすだけでなく、社会の信用にもリンクする時代になっている。
アリペイの個人のモバイル決済データはアリペイ内の「芝麻信用(ごま信用:個人の信用度を図るサービス)」機能で信用を蓄積し、データの信用度を通じてクレジットカードや保険などの多くの金融サービスを受けるための与信審査に活用さるほか、不動産のローンなどを取ることも可能になってきている。

また、アリペイのモバイル決済は832の国家最悪レベルの貧しい州と隣接する貧しい自治区において、Ant Financial(アント・フィナンシャル:中国のアリババグループの金融子会社)がモバイル決済の便利な支払いとクレジットサービスを795件提供した。
対象となった地域の2017年の場所の平均モバイル支払い率は90%以上だった。


参考、参照記事:https://www.ithome.com/html/it/341394.htm