今年の春運期間中に、中鉄快運(中国鉄道会社に属する物流会社)は順豐(SFエクスプレス)と提携し、国内の高速鉄道の24駅で荷物託送の「高鉄順手寄」サービスを開始する。
同サービスはまず北京南駅、天津西駅、济南西駅、南京南駅、上海虹橋の5駅で開始された。
旅客は乗車時に安全検査所、あるいはカウンターで「高鉄順手寄」サービスを利用して荷物を託送することができる。
最速で翌日の18時前に送達が可能なサービスだ。

■鉄道機関と速達企業の業務提携について

このような鉄道機関と速達企業の業務提携は今回が初めてではない。
2017年11月には中鉄快運が順豐(SFエクスプレス)と提携し、「高鉄極速達(日訳:新幹線超速達)」サービスを打ち出している。
列車に速達カウンターを設置し、荷物を高速鉄道に乗せる。これは初めて北京と上海の往来荷物の当日送達を実現した。
今年も「高鉄順手寄」サービスが誕生したのは、鉄道機関と速達企業の双方の良好な関係性を象徴していると言えるだろう。

中国運送業界の市場規模は大きく、速達企業は圓通(YTOエクスプレス)、韵達(Yundaエクスプレス)、申通(STOエクスプレス)、菜鳥(CaiNiao)、EMSなど数十社の企業が存在する。
市場の競争も激しさを増しており、総合運送ソリューションは速達企業たちの命綱となってくるだろう。

また、鉄道機関にとっても同じことが言える。
少し前までは大きな貨物の運送は鉄道が主な運搬手段だったが、市場の変化とネット通販の急速な発展により、これまでとは違う分散的な貨物運送が市場のシェアを多く占めるようになってしまった。
同時に、経済環境の悪化や環境保護意識の強化、大きな貨物運送の景気が悪くなった背景から、総合運送市場にに参入し、速達企業と業務提携することは、生き残りをかけた必然の選択だと言える。

こうした背景から、「高鉄順手寄」サービスの登場も想定内のこと。これは順豐(SFエクスプレス)と鉄道側の双方にメリットがあるだけではなく、高速鉄道の発展と共に、鉄道が総合運送ソリューションの核心となっていることを示している。

■旅客にとってのメリットとは

両社の業務提携は、旅客にも大きなメリットがある。
旅客はこれまでと同じ価格でより良いサービスを体験できるのだ。
例えば「高鉄順手寄」では、包丁、お酒、地方特色のあるお土産等の一部の持ち込み規制がされている手荷物を列車に持ち込めない問題を解決できる。

ほかにも、中鉄快運の職員は駅構内での荷物受け取りと、パッキングサービス、旅客に荷物託送の便利なサービスを提供していく。

 


・参考記事
http://news.chinawutong.com/wlzx/wlzx/wlkx//201802/53103.html