中国の春節で紅包(読み:ホンバオ)、日本でいうポチ袋は欠かせないものとなっている。
時代の発展と共に、紅包も確実に発展し続けていた。
中国大手IT企業の騰訊(テンセント)が提供する2チャットアプリのQQとWecahtに搭載されているQQ紅包、微信(以下、Wechat)紅包は、大勢の若者のにとって春節の新しい交流手段の一つとなっている。騰訊が公開した情報によると、QQで発生した個人紅包数はなんと44.5億個!2000年代生まれの若者が4割のシェアを占めており、春節期間中で一番送受信の多かった年代となっている。その中でも山東省のユーザーの割合が9.2%で紅包が一番多く発生した省となった。

■ 紅包(ボンバオ)とは
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 春節(旧正月)の時に大人が子供に渡すもの(日本でいうお年玉)。
 結婚式で新郎新婦に渡すご祝儀。
 会社の社長が従業員に対して臨時ボーナス(お小遣い)。
 モバイル決済が大普及している中国の現代においてはWechat等のチャットアプリでこの紅包を気軽に送受信でき、友人たちの飲み会の割り勘でもこの紅包機能で簡単に割り勘ができ、親族や会社のチャットグループなどでは行事がある際に家族や、従業員が上司や社長におねだりするケースが見られる。

今年のQQ個人紅包は、大晦日から正月の5日まで(2月15日~2月20日)の期間限定従来の単純な送受信機能以外に4つの特別な機能が追加された。

①ショートムービー紅包

ショートムービーを好きなフィルターを選んで作成し、紅包をおねだりすることができる。フィルタの効果はSNOW(画像加工アプリ)と似ている。

ショートムービー紅包機能を使用したのは、好奇心旺盛でデジタル生活に慣れている1995年以降に生まれた人(以下、95後)の割合が44.2%でダントツの主力軍となった。男性に人気が高かったようで、53.7%の割合を占め、女性の割合は46.3%だった。

②ビデオ通話紅包

紅包の送信者が指定した顔文字の表情を受信者が画面上で再現クリアしたら紅包が受け取れる。
これには機能は顔認識機能を使用しているようだ。


・ビデオ通話紅包の、紅包を送る側の使用画面。
受取人が指定した顔文字と同じ表情をしたら紅包がもらえる。

ビデオ通話紅包のユーザーは、95後の割合が61.4%。スタンプ機能が好きな95後は、ビデオ通話紅包のやり方をすぐに習得できたようだ。受取人は画面に登場したスタンプの前で、恥を捨てて同じ表情をつくる。この機能を使用した割合は、男性51%、女性49%。女性。女性の利用率が若干低いのはやっぱり変顔を人に見せるのが恥ずかしいからかもしれない。

③音声指令紅包

紅包の送信者が指定した言葉を、受信者が相手がマイク機能ボタンを押しながら発言する。
早口言葉を指定されて失敗した場合は受け取れないが、再挑戦もできる。
好意のある異性に告白させるために愛の言葉を指定する者もいる。
これには音声認識機能を利用しているようだ。

音声指令紅包のユーザーは、73%が95後と00後(2000年代)で、春節期間中に一番若者に支持されたQQ紅包機能となった。1番の主力軍は00後の使用率が43.2%。
音声紅包に登録した省別ユーザー数は、山東省が10.7%で1位。口のうまい人が一番多いのは山東省だ、と話題になった。河南省が8.8%、河北省7.0%でその次に多かった。
音声指令紅包の男女別ユーザー使用率は、男性60.3%、女性39.7%。どうやら男性はきれいごとを言うのが得意なようで、多くの男性ユーザーが音声指令紅包で女性の機嫌を取ったようだ。
音声指令紅包で、一番多く使用された言葉は「紅鯉魚與綠鯉魚與驢(早口言葉:Hóng lǐyú yǔ lǜ lǐyú yǔ lǘ)」が1位。
これは特に意味のない早口言葉だが、これを日本語に直訳すると、「赤色の鯉と緑色の鯉とろ馬」となった。意味がわからない。2位は「新年快楽(あけましておめでとう)」、3位は「我喜歓你(あなたが好きです)」だった。

④連名限定版紅包

普通の紅包みと違うのは、紅包のデザインを選択できる点。
画像の一番左が通常バージョンで、右のフェラーリから限定デザインとなっている。
「高級ブランドと一緒にお祝い」という意味で「連名」限定紅包とされている模様。

以上が春節期間中のQQ紅包の期間限定企画だった。
なお、Wechat紅包はQQとは違う面白い機能があるのでまた別の機会にご紹介しよう。


・参考記事
https://www.ithome.com/html/it/348224.htm