年間20万トンのドリアンを新鮮なうちに快速に消費者へ届けるため、阿里巴巴集団(以下、アリババ)傘下の物流企業の菜鳥(Cainiao)は天猫(Tmall)、易果(Yiguo)、安鮮達(exfresh)と提携し、中国〜タイ生鮮産品の運送線路を開拓した。
これにより、今後の輸送は原産地から120時間以内にドリアンを中国の19都市の倉庫に配送できるようになる。

2018年4月19日、菜鳥とタイ政府は覚書にサインした。
菜鳥はこれからタイで大型スマート物流施設を建設する計画だ。ドリアンなどのタイを代表する農産品を「72時間内輸送」を目標にして事業を進める。建設予定施設の面積は12万平方メートル、同プロジェクトは年内に着工し、2019年から運営開始する予定になっている。

また、アリババとタイ政府は、中国の食品消費者が最初に原産国から直接供給された金枕ドリアンを食べるために、Tmall、盒馬(Hema)、RT-Martなどのチャネルで3年間で30億元(約517億円)のドリアン法案を締結した。金枕ドリアンはアリババ系列の天猫(Tmall)、盒馬(Hema)、RT-MARTなどのチャネルで販売する。

菜鳥総裁の万霖(ワン・リン)によると、世界範囲での72時間内輸送は菜鳥の大きな一つの目標だという。これまで120時間かかった輸送時間を72時間までに短縮するため、タイで最新の物流施設を建設し、最新技術を投入していく。

近い将来、中国の消費者はタイから直送されたドリアン72時間以内に食すことが可能になる。
タイの副首相はアリババを「適切な協業パートナー」と定義した。アリババはタイでスマートデジタルセンターを建設したほか、タイ企業のデジタル経済方面の能力を向上し、デジタル経済に適応した人材を育成する。タイの観光業もアリババのプラットフォームを通じて発展を加速させていく方針を固めている。

■記事おさらい
・菜鳥は物流施設を建設する件でタイ政府と契約を締結。
・アリババはドリアンの輸入でタイ政府と契約を締結。


■チャイトピ!編集部 感想
現在、世界各国でアリババとテンセントが市場の獲得のために戦っている。
今回、アリババがタイ政府と密な協業契約を締結していることから、タイはアリババ側についたことが伺え、アリババのアリペイと競合するテンセントのWechatPay等のテンセントの事業参入は厳しくなるのではないかと想像できる。いづれにせよ中国企業のノウハウがいま世界に必要とされ、歓迎されている時代となっていることは間違いない。
それにしても、3年間で約517億円分ものドリアンが中国国内で消費されるのだろうか。
人口が日本の10倍とはいえ、そんなにも中国人にドリアンが歓迎されているとは思ってもみなかった。
ドリアンファンからしたら、今後は従来より約50時間分も鮮度の高いドリアンが食べられるようになるわけだ。SNS上でどんな反応があるのかチェックしてみたい。


・参考記事:
http://zj.sina.com.cn/news/s/2018-04-20/detail-ifzihneq3129396.shtml?from=zj_ydph