中国ではECの急成長に伴い、必然的に物流企業の業績も伸びている。増え続ける膨大な注文件数に対し、物流企業は対応しきれるのだろうか。今日新たに設立されたベンチャー物流企業も増え、多くの大手企業が投資をしている。
今回はいま中国で物流業界の先端を走る企業5社をピックアップして紹介しよう。

■2017年中国速達サービス企業満足度調査結果

引用元:http://www.askci.com/news/chanye/20180129/171314117201.shtml

中国国家郵便局が発表した「2017年中国速達サービス企業満足度調査結果」では、民間企業の順豐速運が83.4点で首位に立つ。次いで国有企業のEMSは79.9点で二位。3位から6位は中国で「三通一逹」と呼ばれる中通、韵逹、圓通、申通が名を連ねた。国有企業のEMS以外のトップ5社は全て上場を果たしている。
今回はランクインしている内の代表的な5社を紹介します。

 


【1】順豐速運(S.F. Express
http://www.sf-express.com/cn/sc/

順豐は1993年広東で創立。2016年A株で上場。2016年末時点で従業員数(社員、派遣社員を含む)は40万人を超えている。配達スポットは約1.3万箇所、航空機(レンタル航空機を含む)51機、1.6万台の車輌を所有している。
(引用元:http://www.sohu.com/a/128715194_464053

2017年速達サービス満足度ランキングで一位を獲得。
配送スピードでは業界で最も早いと評価されている速達企業の一つである。

・事業内容(ホームページより)

■速達サービス:
国内と国際の速達サービスを展開している。距離による同日送達、翌日送達サービスがある。
国内の第一、二線都市において、同都市範囲内では当日の2時間以内の配送が可能。

■コールドチェーンサービス:
生鮮食品や薬品など温度に敏感な商品の配送サービスを提供している。
独特なサービスとして、上海蟹に対し、上海蟹専用の配送サービスが存在している。

■倉庫サービス:
出荷、入荷、在庫管理などの倉庫管理サービスを提供している。


【2】中通快递(ZTO Express
http://www.zto.com/

中通快递は2002年上海で創立。2016年ニューヨーク上場している。
2017年12月31日時点で従業員は30万を超えており、サービス拠点は全国で2.9万箇所、運送車輌4,800台を所有している。2017年速達サービス満足度ランキングでは第3位。

・主要な事業(ホームページより)

■国内と国際の物流サービス:
国内物流サービスは翌日送達、二日間送達、三日間送達プランを用意している。

■倉庫サービス


3、韵逹快递(YUNDA
http://www.yundaex.com/cn/index.php

韵逹快递は1999年上海で創立され、2017年深センで上場。全国で340棟の倉庫を所有。
2017年速達サービス満足度ランキング4位。

・事業内容:(ホームページより)

■EC速達サービス

■企業の間のファイルやサンプル配送サービス、貴重品運送サービス

■倉庫配送一体化サプライチェーンサービス。


【4】圓通速递(YTO  EXPRESS
http://www.yto.net.cn/gw/index/index.html

圓通速递は2000年上海で創立され、2016年A株で上場。2017年速達サービス満足度ランキング5位。
2017年12月31日までで、全国で物流センターを64箇所、航空機10機を所有している。

(引用元:http://data.eastmoney.com/notices/detail/600233/AN201803231109645581,JUU1JTlDJTg2JUU5JTgwJTlBJUU5JTgwJTlGJUU5JTgwJTky.html

・事業内容:

■速達サービス

■倉庫運送一体化サービス

■2017年上海でコールドチェーンサービスを開始。


【5】申通快递(STO.Express
http://www.sto.cn/Home/Index

申通快递は1993年上海で創立。2018年1月まで、従業員は30万人を超えている。
サービス拠点は約2万箇所。(ホームページより引用) 2017年速達サービス満足度ランキング6位。

・事業内容:

■速達サービス

■コールドチェーンサービス

■倉庫配送一体化サービス


中国EC の急速な発展に伴い、速達業も大きく発展し続けている。
国営企業のEMSと順豐速運は高級市場に向けて、安全、快速、高品質が揃った物流サービスを提供。「三通一逹」(中通、圓通、申通、韵逹)をはじめ、民間物流企業では低コストで利用できる点が特徴だ。また、今日ではEC企業も続々と自社で独自の物流サービスを開始している。京東(ジンドン)や蘇寧(SUNING)は自社の物流システムを構築しており、ジンドンにおいては既にドローン配送認定企業として評価されている。京東は騰訊(テンセント)の資本が入っているため、テクノロジーや資本的にも他者より優位性が高いだろう。そう言った点で物流業界のIT化もいまや激戦区だ、どの企業が真っ先に新しいサービスを発表するのかに注目していきたい。