中国で二人っ子政策が実施されて以来、中国のマタニティー市場規模は拡大し続けている。
iResearchが発表したデータでは、2018年中国のマタニティー市場規模は2.86億元(約49億円)だと予測されている。

2018年6月4日、アリババと育児コミュニティーサイト宝宝樹(以下Babytree)は戦略パートナー契約を結んだ。アリババはBabytreeに出資し、約10%の株式を取得している。これを機にマタニティー市場は投資家からの注目を集めるだろう。

宝宝樹(Babytree)ホームページ:http://www.babytree.com/

主にこれから妊娠したい、出産を控えているプレママ、育児中のママのQ&Aコーナーの利用がメイン。
そのほか出産準備から産後ケア、幼児の教育に役立つ情報が配信されている。
サイトには妊婦の出産予定日を入力すると母の身体の状態とお腹の中の子の成長具合をお知らせしてくれ、どういったことに気をつければいいか教えてくれる指南書を配信してくれるサービスもある。
ユーザー数は2017年時点で889.3万人を超えている。

ユーザーの声
出産予定日を設定して、ベビーの平均体重、注意事項など教えてくれるサービスは便利ね。
このサイトに来れば質問があれば他のママたちが答えてくれるし、妊娠期間中の経験が共有できるの。あと、育児知識チャンネルはすごく使いやすいわ。自分の経験が、どこかのママたちのお役に立てる のは嬉しい。ベビー用品もサイト内で買えるので便利ね。ただ、広告が多くてサイトが見にくい点は改善してほしいわね。

 

■Babytreeとはどんな企業か

■マタニティ市場で11年の歴史を築いてきた企業で、今もなお進化を続けている

Babytreeは2007年に創業された企業で、中国初の育児経験者が集うSNSコミュニティーを開発した企業である。現在はECプラットフォーム、オンライン教育など幅広い育児関係サービスを提供する企業へと成長。2013年にはサイトのPV数はすでにアメリカで有名な育児コミュニティーサイトのbabycenterを超えてるまでに中国国内で普及している。Babytree傘下のアプリは、2018年1月の育児コミュニティーアプリのアクティブユーザー数ランキングで1位を獲得している。
(引用元http://mini.eastday.com/bdmip/180412121128388.html

今回のアリババの投資を受けて(金額は未発表)、Babytreeの企業評価額は140億元(約2,408億円)となった。Babytreeは今後、アリババとEC、C2M(Customer to Maker)、広告マーケティング、ニューリテールなどの方面で協業すると表明している。

■Babytreeの資金調達まとめ。株主はアリババなど

Babytreeは創業してから度々資金調達を行っており、株主はアリババ、経緯中國、復星集団、聚美優品の名が連なる。

以下のリストはBabytreeの創立からの資金調達を整理した図である。

■Babytreeの略歴

■マタニティーEC

2014年、Babytreeの創業者の王怀南が独立したマタニティーECプラットフォームを立ち上げる。

プラットフォーム美囤妈妈(meitun.com)を創業し、BabytreeEC市場へ参入。同時期に、マタニティーEC市場に複数の企業が参入し、競争が激化。翌年の2015年には女性向けのECプラットフォーム「聚美優品」がBabytreeに投資し、Babytreeに倉庫、物流、配送など資源を提供した。

■幼児の教育

2017年、Babytreeはベビー玩具企業の美泰(Mattel, Inc.)と合資会社を設立し、オフラインの子供の早期教育センターを打ち出す。0〜5歳の幼児に向けて教育サービスを提供する事業を展開。オンラインとオフラインの資源を利用して、保護者は子供の教育を見守ることができるサービスだ。Babytreeは豊富なマタニティーユーザー資源を持っており、美泰には質の良い授業資源があるため、双方はお互いの強みを活かして幼児の教育に今後も注力していく。


■中国のマタニティー市場の今後

中国マタニティー市場には現在数多くの企業が参入しており、貝貝网や蜜芽などの競合もオフラインの市場を開拓して、幼児への教育などの分野へ進出して事業拡大している。中国マタニティー市場は今後より一層需要が伸びていく市場となるだろう。アリババと提携した後のBabytreeの発展には多くの注目が集まる。