京東(ジンドン)金融は7月12日、ラウンドBの資金調達協議が達成したことを公表した。
調達額は130億元(約2,182億円)、この投資は2018年Q3に完成予定で投資後の企業評価額は1,330億元(約2.23兆円)となる見込みだ。

京東金融は市場シェア2位のECプラットフォーム京東傘下の金融サービス企業で、2013年から独立した運営を開始。
サプライチェーン・ファイナンス、消費者金融、決済、保険、証券関連等の事業を展開している。

京東金融はこれまでに3回の資金調達に成功しています。(下図参照)

 

■アリババ傘下のアントフィナンシャルとの競争

アリババ系金融サービス企業のアントフィナンシャルは京東金融にとって最大のライバルだ。
互いにEC分野から金融事業を興し、客層や商業パターンも似ている。
2013年、アリババはアリペイを中心に金融サービス会社の建設を発表。2014年10月にアントフィナンシャルが正式に創立され、アリババの資源を利用して数年間で世界最大のユニコーン企業へと急成長した。すでに企業評価額は16兆円を突破しており、過去5回の資金調達に成功し累計資金調達金額は600億元(約9,880億円)を超えている。

京東金融は、アントフィナンシャルと比較するとまだ大きな差があるが、京東グループから独立して運営を開始して以来、業績は常に右肩上がりだ。2017年までのアクティブユーザー数は1,800万人、加えて700社の金融機構にサービスを提供している。

以下はアントフィナンシャルと京東金融の比較です。

 

■中国インターネット会社の金融業務戦

近年、BAT(百度、アリババ、テンセント)を筆頭に、京東、SUNING、小米(MI)などの中国の主要となっているインターネット企業は続々と消費者金融業界に参入しており、その中でもEC分野を強みに持つアントフィナンシャル、京東金融は消費シーンにおいて高い優位性を持っている。

京東金融は業務の経営許可証の数ではBATより少なく、現在京東金融は第三者決済、小規模融資、基金販売などの業務の運営許可証を得ているが、金融業界において重要になってくる銀行や証券、消費者金融などの運営許可証はまだ保持していない。より多くの許可証を取得することが京東金融が発展するための大きな一つの課題となっている。

中国政府がインターネット金融業界の監督を強化してる今日、新たな許可証の取得はさらに困難になると指摘されているが、企業の安定性や事業の将来性を評価されるのであれば取得できる可能性もあるだろう。
現在はアリババのアントフィナンシャルの一人勝ち状態であるが、京東金融が新たな運営許可証を取得してからが両社の本当の戦いが始まると言えるでしょう。