アリババのニューリテール戦略の中核的な存在となる生鮮スーパー「盒馬鮮生」(ファーマーションシェン)は、2016年1月に上海で開店して以来、スーパー兼レストラン兼物流倉庫機能を持ち合わせたスーパーとしてホットな話題となりました。
その後、テンセントも「界のないリテール」を打ち出し、ニューリテール市場に参入します。
2017年、テンセントは中国スーパーマーケットチェーン大手の永輝超市に出資し、協業契約を締結。その後、永辉超市傘下の生鮮スーパー「超級物種」(チャオジーウージョン)がテンセントのニューリテール戦略の一環となりました。

チャイトピ!では今回、テンセント系列のニューリテールスーパー「超級物種」の取材に行ってきましたので、その情報をお届けいたします!

■取材日 :2018年7月18日
■取材者 :株式会社unbot チャイトピ!記者
■場 所 :上海市申長路869号虹橋天街A館

■店内の様子

▲店の面積は約400平米
オフィス街のオープンな空間に位置し、どこからでも店に入れるようになっています。
まず目につくのは広く設けられたフードコーナー!
「波竜工坊」、「鮭魚工坊」、「海南鶏工坊」、「盒牛工坊」、「生活果坊」、「麦子工坊」の6つのコーナーに分けられています。
各コーナーでシャケ、鳥、牛肉料理、果物などの商品を販売しています。

■その場で調理

▲買った海鮮物はリクエストに応じてその場で調理してくれます。
作ってくれた料理は休憩所に飲食用の机や椅子などが設置されているので、温かいうちにその場で食べることができます。
食材を自分で選ぶことができるのが嬉しいですね。

 

▲商品のラベルには産地などの情報が載っています。
右のQRコードをスマホでスキャンするとアプリでこの商品を購入でき、30分以内に自宅までデリバリーしてくれるサービスも提供しています!(※店から3キロ範囲内限定)

 

▲「生活果坊」コーナーでは果物や野菜が販売されています。
今日は旬のココナッツを切ってくれ、その場で飲むことができました。

 

▲お菓子コーナーには多くの輸入品の商品が並んでいて、ドリンクやスナック菓子等が購入できます。ヨーグルトの試食もできました!

■支払い方法

▲実際にお水を買ってみました。
QRコードをスキャンすれば簡単にアプリで自動決済されます。
アリペイかWeChat payを選択することができます。
レジに並ぶ必要はなく、商品棚で直接支払うことができます。
その場で決済がすんだら商品はそのままカバンにしまってOK!

■テンセントの超級物種VSアリババの盒馬鮮生

テンセントの超級物種とアリババの盒馬鮮生は、ニューリテールスーパーの代表的なブランドを確立しました。
盒馬鮮生はアリババが立案したアリババニューリテール戦略の試験店舗ですが、超級物種はスーパーマーケットチェーンを展開する「永輝超市」傘下の生鮮スーパーでした。2017年1月に一号店が福建省でオープンし、2017年12月にテンセントは超級物種の15%の株式を買収しています。この時、超級物種はアリババの盒馬鮮生の対抗馬としてニューリテール市場に参入しました。
永輝超市はスーパー業界で長年の経験を積み重ねてきたため、完成されたサプライチェーンを持っています。
今後、テンセントの技術やユーザー資源を利用して、更に成長していくと予測されます。

■盒馬鮮生と超級物種比較表

2017年にアリババ、テンセント、京東などの大手企業がニューリテール市場へ参入し、業界を過熱させました。
中でも現在の小売企業はテンセント系とアリババ系の2社の陣営に分けられています。
しかし、将来は決済技術とサプライチェーンの改善により、中国小売業界ではO2Oの小売企業が次々に誕生していくでしょう。