ソーシャルECプラットフォーム拼多多(pinduoduo:ピンドウドウ)は2018年7月26日、ナスダックで上場した。
初日の株価は41%上昇、時価総額は300億米ドル(約3.3 兆円)を超えた。上場による調達額は18.7億米ドル、うちテンセントは2.5億米ドルを追加投資。創立から3年も経たない拼多多がいかに急成長しているのかが目に見える。

アメリカ市場調査会社eMarketerの最新調査結果では、拼多多は5.2%のEC市場のシェアを占めており、中国ネット通販市場ではアリババと京東(JD.com)に次いで第3位にまで上り詰めた。拼多多の目論見書によると、2018年6月30までの12ヶ月間のGMVは2,621億元(約4兆円)、2018年Q2の平均月間アクティブユーザー数(MAU)は1.95億人、前年比495%増加。2018年4月にテンセントは拼多多に出資し、18.5%の株式を取得している。

中国EC市場シェア(出典元:eMarketer)

チャイトピ!で以前に拼多多を紹介した記事はこちら

■拼多多の驚異的な成長

2015年にリリースされて以来、中国EC市場におけるシェアトップ3にランクインし、拼多多は驚異的な成長を見せた。最初こそ、名も知られないECプラットフォームであったが、今やアリババや京東にとって注意を払うべき企業になっている。

アリババや京東は中国大都市のユーザーの大部分を獲得し、市場はすでに頭打ちになっているが、そんな中拼多多は第三、四線都市の低所得者層ユーザーをターゲットにし、アリババの淘宝(タオバオ)よりも低価格の商品を提供することで新規ユーザーを続々と獲得し続けている。

拼多多が他のECモールと異なる特徴は、ネット通販とソーシャルメディアを融合させたことだ。テンセントが提供するチャットアプリWeChatで共同購入するの仲間を見つけ、サイト内で割引してもらえる点が地方の田舎に住むユーザーに人気だ。

また、拼多多はこれまでに4回の資金調達に成功している。(下図参照)

■多くの問題を抱えながら上場することに物議も

京東(JD.com)は創立からIPOまでに10年の時間を要したが、アリババの淘宝(タオバオ)は5年、拼多多は3年も経たないうちに上場を果たした。
しかし、今回の上場に物議を。拼多多は偽物商品売買、物流のなど問題でたくさんの苦情が殺到。

■偽物商品取扱

偽物(レプリカ)商品の販売は中国メディアに大きく取り上げられ指摘されたことがある。中国電子商取引研究センターのデータでは、2016年拼多多のクレーム件数は227件で、EC業界で一位だった。

偽物商品販売の対策として、拼多多は販売者のアカウントを凍結し、問題のある商品を撤去するなどの措置を取った。しかし、その対策に対し、販売者たちが強く反発し、今年6月に拼多多の上海本部の前で販売者の抗議デモが起きた。拼多多は販売者と消費者双方の利益を維持するバランス取ることに難航している。

■続く赤字運営

拼多多は2016年から2018年の純損失は2.92億元(約47億円)、5.25億元(約86億円)、2.01億元(約32億円)、2016年から2017年商品販売の収入は大幅に減少、低価格販売を売りにしているので、拼多多の黒字転換は簡単ではないだろう。