近日、アリババ傘下のモバイル決済アプリ、アリペイのスマホ画面に「拼团」というサービスがひそかにリリースされた。
商品のリンクをクリックすると、アリババのECモール淘宝(タオバオ)あるいは天猫(T-mall)の店舗ページ飛んで、直接商品を購入することができ、条件を満たす複数人で購入すると安く購入できる仕組みだ。
この新機能は中国EC市場シェア3位に上り詰めた拼多多(ピンドウドウ)への対抗措置と指摘された。

■最大半額!複数購入型サービス

アリペイアプリ画面の一番下にある「每日必抢(毎日必奪の意)」に入ると、「拼団」と言う複数購入型サービスが出てくる。
商品は日用品から、食品、服装などを含めて十数種類を取り扱っているが、なんと半袖Tシャツは一着14元(約250円)、口紅は一本7.5元(約150円)、大体の商品は30元(約500円)以下で、かなり低価格な印象を受ける。最安時の商品は原価の半額で購入できるという。

▲アリペイの「拼団」画面

商品を安く買うには二つの選択があり、自ら商品購入リンクを友人にシェアして共同購入仲間を見つけるか、ネット上の見ず知らずの人が発起した共同購入グループに参加することだ。購入条件の人数に達した場合、参加したユーザーは商品を安価でゲットできる仕組みだ。

▲ネット上の見ず知らずの人が発起した共同購入グループに参加するか自ら仲間を見つける必要がある。

販売されている商品はアリババ傘下のECサイト淘宝(タオバオ)の商品だ。アリペイは淘宝の注文システム、会員システムを融合して、タオバオユーザーの好みに合わせて商品を勧めてくれる。

アリペイは現在5.5億人のユーザーを抱えており、淘宝の月間アクティブユーザー数も4.3億人を超えた。
アリババ傘下の2大プラットフォームの提携により、ソーシャルEC分野では新たな変化が起きるだろう。

また、低価格のために偽物の取扱が懸念されているのもソーシャルEC企業の大きな課題となっている。
IPOを果たした拼多多(ピンドウドウ)も偽物の取扱で世論の強い批判を受けた。これについて、淘宝は偽物対策として専門チームを設けると表明しており、アリペイの信用システムも偽物対策に協力するという。

■複数購入型サービスに成功した拼多多への対抗措置か

ナスダックで上場した拼多多(ピンドウドウ)は、WeChatを利用して低価格を売りにして多くの第3、4線都市に住まう価格に敏感なユーザーを獲得した。成立から3年も経たないうちに中国ECシェア3位に上り詰め、驚異的成長を見せた。アリババや京東(JD.com)などの中国EC大手企業たちもそ勢力を感じて各自の対策を打ち出した。

今年3月、淘宝は特別バーションの「淘宝特価版」をリリースしている。淘宝特価版は、低価格商品を専門に提供するものだ。
元々、淘宝は消費者にとって安いECモールというイメージを持っていたが、消費アップグレードのために淘宝は低価格商品の販売に制限を設けるようになった。淘宝で低価格商品を販売していた店舗の販売者は売れなくなってしまったので、淘宝での出店を諦め、拼多多へと流れた。今回淘宝は特別バーションを打ち出したのは、失った低価格商品を消費する層を取り戻すためだろう。

また、中国ECシェア2位の京東(JD.com)は、今年6月に「京東拼購」と言うミニプログラムをリリースし、複数購入型サービスを提供している。

ソーシャルECの拼多多はまさにEC界のダークホースだった。知らないうちに中国EC市場の新勢力となり、アリババと京東も油断できない存在と化している。これまでの安定したEC市場には現在新たな変化が起きている。チャイトピ!では今後も中国EC市場の変化を追っていきたい。

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