中国最大のフラッシュセールECサイト唯品会(VIP)は、8月10日に購入代行者向けのto B(to business)のプラットフォーム「唯品倉(VIPwarehouse)」を打ち出した。これにより購入代行者はメーカーの在庫を販売することが可能になる。

■WeChatを利用した唯品倉

EC事業を展開するメーカーは過剰な在庫で頭を悩ませており、唯品会はそんな悩みを抱えるメーカーと提携し、メーカーの在庫をフラッシュセールで販売する新提案を実現させた。

唯品倉は唯品会のB2Cパターンと違い、ブランドと購入代行者や中小卸売商を繋げるto Bプラットフォームになっている。
すでに24の中国ブランドが唯品倉で販売を開始している。そのうちのほとんどは服と靴のアパレルブランドだ。唯品会は元々アパレルのEC分野を強みにしていたから顧客も必然的にアパレル企業が多いためだろう。

▲すでに24の中国ブランドが唯品倉で販売を開始した。

ブランドは商品の情報データを唯品倉にアップロードし、中小卸売商はデータにある商品を直接注文できる。

▲唯品倉の利用方法(photo from唯品倉app)
1:購入代行者が好きな商品を見つける
2:商品をWeChat上でシェアする
3:商品を気に入った消費者が購入代行者に送金する
4:購入代行者は送金を受取ったら注文完了し、配送手配をする。

さらに、唯品倉はWeChat(テンセントのチャットアプリ)を利用し、購入代行者がWeChatからアカウント会員登録できるようにしている。メンバーは商品の情報をWeChatでシェアし、消費者は気に入った商品をみつけたら購入代行者に注文して送金のやり取りができる。購入代行者は被注文数が一定の注文件数に達したら、唯品倉で発送する商品を仕入れる。「EC+ソーシャル」の商用パターンは現在国内で話題沸騰のソーシャルECプラットフォーム拼多多(ピンドウドウ)の経験から学んだようだ。

■唯品会のフラッシュセール実績とテンセントとの提携が唯品倉の助力となるか

唯品会は中国最大のフラッシュセールサイトで、6,000個ブランドと長期的提携関係を締結している。
ユーザー規模は3億人を超えており、テンセント、京東(JD.com)との協業関係も唯品会の発展を推進した。
唯品会の2018年Q2の業績報告によると、純利益は6.816億元(約109億円)、前年比76.4%増加。Q2のアクティブユーザー数は前年比6%増加、うちテンセントと京東との協業によって増えた新規ユーザー数は全部新規ユーザー数の24%を占める。

2017年10月、テンセントと京東は唯品会に出資し、共同で12.5%の株式を取得した。
2018年3月、京東のアプリ画面で、唯品会サイトへの入口が設けられ、2018年4月、WeChatの第三者プラットフォームで唯品会がリリースされ、WeChatから直接唯品会へ訪問できるようになった。

唯品倉は唯品会の資源と経験を利用して、ブランドの在庫販売に新たなルートを提供する。また、本物を保証する企業のシステムを保有しているため購入代行者が偽物を提供するのではないか、というユーザーの懸念は少ないようだ。チャイトピ!では引き続き唯品会と唯品倉の発展を追っていきたい。