2018年第二四半期の終わりと共に、中国の大手企業は次々と自社の業績報告を公表しました。
その中でも日系企業が注目している中国大手企業の業績報告をまとめました!

■ライブ放送部門

虎牙(Huya)

虎牙Q2の収益は10.383億元(約167億円)、前年比125.1%増加。
平均MAUは9150万人、前年比10.8%増加。

2018年3月テンセントは虎牙に出資し、第2位の株主となっている。その後の5月に虎牙はニューヨークで上場した。

歓聚時代(YY)

歓聚時代のQ2の収益は37.732億元(約608億円)、前年比44.6%増加。
モバイル端末のMAUは8020万、前年比21.3%増加。

■インターネット企業部門

騰訊(テンセント)

テンセントQ2の収益は736.75億元(約1.18兆円)、前年比30%増加。
モバイル決済サービス、SNS事業、スマホゲーム事業の成長は収益成長を助長した。
純利益は179億元(約2867億円)、前年比2%降下。

QQのMAUは8.03億人、前年比5.5%降下した。WeChatのMAUは10.58億人、前年比9.9%増加。モバイル決済サービスのMAUは8億人を超えた。また、WeChatミニプログラムのDAUは2億人を突破した。

2000年代前半に中国国内でも遠も主流だったチャットサービスのQQユーザーが減少した結果となった。
今もアクティブにQQを使用しているユーザーはネットゲーム利用者が多いようだ。
WeChatではミニプログラムを展開してからわざわざブラウザを開かなくても欲しい情報にダイレクトにアクセスできるようになったことから、必然的にWeChat内での滞在時間が増えている。アプリ使用頻度の高さと消費時間の長さではテンセントが圧勝していると言える。

百度(Baidu)

百度Q2の収益は260億元(約4185億円)、前年比32%増加。純利益は64億元(約1030億円)、前年比45%増加。

百度によると、AI技術への投資が増益の最大の原因だと言う。
自社で開発したスマートスピーカーの「小度」の評価は高く、自動運転プラットフォームのApollo(アポロ)も前進し、L4級の自動運転車を開発したなどして、百度はAI事業の大きな進展をアピールした。

ネットイース(網易)

ネットイースのQ2の収益は162.84億元(約2627億円)、前年比21.7%増加。
純利益は21.07億元(約339億円)、前年比29.1%降下。うちEC事業の収益は6.597億米ドル(約732億円)、前年比75.2%増加。
ネットイース子会社が展開、運営するEC事業の網易嚴選と越境EC事業のKaola(通称:コアラ)などの成長が目立つ。

網易嚴選は2016年リリースされてから、品質の良い商品を取り揃えていることを売りにし、中国厳選(高級路線)ECプラットフォームの代表格となった。越境ECプラットフォームのKaolaは2018年上半期の中国越境EC市場シェア1位を獲得している。(2位はアリババの天猫国際、3位は京東のJDW)

■SNS部門

Weibo(微博:ウェイボー)

中国版ツイッターと呼ばれるWeiboの収益は4.266億米ドル(約472億円)、前年比68%増加。
純利益は1.409億米ドル(約157億円)、前年比92%増加。6月のMAUは4.31億人、前年比7000万人増加した。

ユーザー増加の原因の一つは今年のW杯がきっかけになっている。
W杯が開始される前週の1週間の間に新規ユーザーが1,300万以上増加し、W杯期間中にWeibo上でW杯についての討論に参加したユーザー数は1億人を超えた。

リアルタイム中継はWeiboが一番だ。いち早く最新の情報をキャッチできるためにこれまで使用してなかったサッカー好きのユーザーも登録したことが考えられる。

■eコマース部門

京東(JD.com:ジンドン)

京東Q2の収益は1223億元(約1.9兆円)、前年比31.2%増加。純利益は4.781億元(約77億円)、前年比51.04%降下。
6月30日までの12ヶ月間のAU数は3,138億人、前年比21.5%増加。

京東は今後、Q2に引き続き技術(テクノロジー)開発に注力すべく、27.81億元(約447億円)を追加で投資した。これは前年比79.8%増加している。

また、京東傘下の京東物流は2019年に上場する計画があるという噂が先日報道されたばかりだ。
スマート物流や、スマートサプライチェーンなどの方面が成長することが予想される。

唯品会(VIPshop)

唯品会のQ2の収益は207億元(約3,326億円)、前年比18.4%増加。
純利益は6.816億元(約109億円)、前年比76.4%増加。

Q2のAU数は前年比6%増加、テンセントと京東との協業によって獲得した新規ユーザー数は全新規ユーザー中の24%を占めている。
アパレルECに強い唯品会はつい先日toB向けのプラットフォームの「唯品倉」をリリースしている。
唯品会はもともとブランドの在庫を販売するECプラットフォームだったが、toB向けサービスを開始したことにより、さら在庫問題を解決することができるので、業績は益々伸びるだろう。


・業績ソース記事:

http://finance.ifeng.com/a/20180816/16452030_0.shtml

http://finance.ifeng.com/a/20180815/16449384_0.shtml

http://tech.qq.com/a/20180815/054575.htm

http://tech.163.com/18/0801/07/DO3U7UNS00097U7R.html

http://news.10jqka.com.cn/20180814/c606438647.shtml

https://tech.sina.com.cn/i/2018-08-08/doc-ihhkuskt9159883.shtml

http://tech.qq.com/a/20180816/052547.htm

http://tech.ifeng.com/a/20180814/45117933_0.shtml