中国の位置情報連動ソーシャルアプリMomo(陌陌)が2018年Q2の決算を公表した。
収益は31.52億元(約509億円)、前年比58%増加。
純利益は1.178億米ドル(約131億円)、前年比94%増加。

■Momo(陌陌)とは?

Momoは2011年リリースされた、位置情報連動ライブストリーミングソーシャルアプリで写真やビデオ、文字、音声を通して自己アピールし、いま近くにいる人と交流することができる。2014年、MomoはナスダックでIPOを果たした。

2018年6月のMAUは1.08億人、前年比18%増加。
そのうち有料ユーザー数は1,160万人、前年比63.4%増加(※買収したマッチングアプリtantan(探探)の有料ユーザーが含まれる)。

また、Momoはこれまで7回もの資金調達に成功している。(下図参照)
出資企業にはアリババも含まれる。ソーシャルメディア領域はアリババの弱点であり、アリババライバルのテンセントが得意とする領域だ。
自社の弱みを補うためにアリババはソーシャル分野の新勢力Momoに出資したと見られている。

■Momoの利用方法

アプリを開けば、トップ画面に付近にいるユーザーが表示され、そのユーザーのモーメンツを見ることができる。
「対話」ボタンを押せば、相手と直接チャットすることができるので、気軽に気になった人と交流できるのが魅力だ。

また、チャットルームを作って複数人で一緒にゲームで遊んだり、歌を歌ったりするコラボもできる。
お気に入りのユーザーには課金してプレゼントも贈呈でき、青い花は6コインで約1元。高いプレゼントでは200元以上するアイテムもある。
プレゼントを受け取ったユーザーは、プレゼントの価値の25-30%の価格を換金することができるため、注目を浴びようと必死におもしろい動画を流そうと躍起になっており、中にはMomoのプレゼント収入だけで生活をしているという強者もいる。

■ライブ放送事業と付加価値サービス(VAS)の発展

MomoのQ2の業績にはライブストリーミングサービスが最も貢献したと言われている。
ライブ放送からの収入は4.11億米ドル(約457億円)で、全収益の83%を占めており、前年比58%増加。

現在中国のライブストリーミング市場は一大ブームを巻き起こしており、虎牙(Huya)や映客(inke)といった競合のライブストリーミングプラットフォームは今年立て続けにIPOを果たした。Momoはリリース当初はマッチングアプリとして人気を集めた、その後は実況中継などの機能を追加し、ライブストリーミング分野に進出。初期のソーシャルサービスで集めたユーザー達は次々とライブストリーミングサービスに流れ、ユーザーの定着率を高めた。

また、Q2では付加価値サービス(VAS)の収入は3.52億元(約391億円)で前年比124%激増。
これはMomoアプリのバーチャルプレゼント販売からの収入と、買収した探探(tantan)の有料会員からの収入が足された形で増益した。
今年2月、Momoはマッチングアプリのtantan(探探)を買収し、探探(tantan)の有料会員を獲得。Momoと探探(tantan)の合計有料会員数は1,160万人を超え、有料会員サービスから得る収入が増加している。

中国ソーシャルサービス市場ではテンセントなどの大手企業が市場の大部分のシェアを占めているが、Momo等の一定の熱狂的なユーザー層を獲得したライブストリーミングサービス企業の成長にも目が離せない。


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