みなさんは中国で毎年どのくらいのゴミが発生しているかご存知ですか?

実は、中国では毎年10億トンのゴミが排出されているのです。
日本では年間4,300万トン以上のゴミが排出されているので、日本の約23倍の量です!
中国人口は日本の約10倍ですが、排出される量のゴミはそのまた倍ですね。

中国では日本のようにゴミを分別する概念がなく、瓶であろうが缶であろうが、なんでも可燃ゴミと一緒に捨てられますが、

そんな中国の従来の風習に、いま、革命が起きそうです

中国当局はトイレ改革をはじめ、ゴミの分別も推進しているので、近頃路上には「回収できるごみ(リサイクル可)」と「回収できないごみ(リサイクル不可)」の2種類のゴミ箱を設置などして試みていますが、今もゴミ箱を区別することなく適当にゴミを捨てる人がほとんどです。

こうした状況に目をつけたベンチャー企業が立ち上がり、ゴミを分別して捨てるだけでお金がもらえるという、喜んでゴミを分別したくなるサービスが誕生しました!ごみ分別・回収装置の「小黄狗(xiao huang gou)」は大きな注目を浴びました。

上海にも「小黄狗」がありましたので、早速、チャイトピ!編集部が実際に試してみました!

・取材日:2018年9月4日
・取材者:株式会社unbot  チャイトピ!編集部
・住所:上海市静安区万航マンション敷地内

■小黄狗の利用方法


上海市内の住宅区のゴミ捨て場の近く設置されていました。
プラスチック類、衣料品、空き缶、紙類を回収する4つボックスがあります。
黄色の真ん中のスクリーンからQRコードをスキャンしてスマホで操作。(真ん中のボックスはペットボトルを回収)
次に、ゴミの種類が表示されるので、該当するものを選択して捨てます。
ゴミタイプの下に、換金できる金額が表示されています。

▲装置の外見


▲ゴミタイプと換金額
この装置はゴミの重さを計量する機能も備わっています。

・プラスチック 0.80元/kg ・衣類 0.20元/kg
・ペットボトル 0.05元/個 ・紙類 0.80元/kg
・ガラス 不明

500mlの水1本あたり3元なので、ペットボトルのゴミ60本分で、新しいお水が買えます!チリツモですね。

▲ペットポトル回収口

ペットボトルで試してみましょう!
まずQRコードからアプリをダウンロード。捨てるゴミのタイプを選択すれば、該当するボックスの回収口が自動的に開きます。
回収口に空のペットボトルのを入れると、約2秒後に合計換金額が画面に表示されました。
1本なので、0.05元がアプリのアカウントに振り込まれました。10元以上貯まったら、銀行で換金できます!

▲環境にもお財布にも優しい!

▲0.05元を獲得!

この装置はすでにマンションの住民によく利用されているようで、取材時に住人の方が大量の紙や空き瓶などを抱えて、手慣れた様子で機械を操作し廃棄してきました。まだ普及していないので、現場では開発会社のスタッフが初めて使用する人に使い方をレクチャーしています。

▲実際の利用している様子。

■最新テクノロジーを取り入れたシステム

 

▲装置の特徴(パンフレットより)
・人工知能(AI)の活用 ・装置をGPSで検索可能
・アプリからの簡単操作
・視覚識別(ゴミのタイプ)・リサイクルで換金

■設立から1年経過。

この装置の開発会社の小黄狗环保科技有限公司は2017年8月に広東省東莞市で設立されました。
2018年4月から装置の試験運営を開始し、4か月間で北京、上海、重慶、広州などの15都市で小黄狗ゴミ回収装置を設置。
2018年6月に10億元(約163億円)のAラウンド資金調達を達成しています。

2018年7月に自社のゴミ仕分けセンターが正式に運営開始され、仕分けセンターではゴミの仕分け、パッキング作業などが行われます。
回収したゴミを仕分けて処理し、ニーズのある専門企業に搬送してリサイクル利用します。

居合わせたスタッフに尋ねたところ、広東省ではすでに100台以上が設置されているとのこと。

中国は今、大きな環境問題に直面しています。ゴミの不当な処理は空気、土地、水を汚染することに繋がるため、きちんと分別したら専門企業が廃棄してくれる上に報酬をもらえるゴミ分別回収・装置は中国環境改善の助力になると同時に、こうしたマンション内や指定場所でゴミを換金できるシステムは新しいビジネスモデルになるでしょう。

小黄狗の公式サイトはこちら


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