フードデリバリー、生活関連サイト運営など事業を展開するO2O企業の美団点評(Meituandianping)は9月20日香港で上場を果たした。
時価総額は4,000億香港ドル(約5.7兆円)を超え、中国でECシェア2位の京東(JD.com)、スマホメーカーの小米(xiaomi)を上回り、BAT(百度、アリババ、テンセント)に次ぐ中国第4位のインターネット大手企業となった。

■美団点評のMAUは2.89億人、様々な生活サービスを展開

CEOの王興(ワン・シン)は2010年に中国版グルーポンサービスサイト美団(Meituan)を創立した。
2015年には中国版食べログと称される飲食店レビューサイトの大衆点評(Dazhongdianping)と合併して美団点評を設立。2017年12月のMAUは2.89億人を突破している。美団は複数購入すると商品が安く購入できる事業から始まったが、現在では流行りのフードデリバリーやオンライン旅行、配車サービス、シェア自転車など、現地生活関連の総合的なサービスを提供するまでに大きく成長した。

▲美団が展開してるサービスAPP一覧

■主な事業内容

  • デリバリー

2013年、美団はデリバリーサービスをリリース。
現在は中国最大のデリバリープラットフォームとなった。第三者データ分析企業DCCIによると、美団は中国フードデリバリー市場で63.3%のシェアを占めている。2位はアリババ傘下のデリバリー企業のEle.meで市場の29.1%のシェアを占めている。

  • ホテル予約

美団のホテル予約サービスは中国オンライン旅行会社大手の携程(Ctrip)を抜いており、2018年Q1のデータでは、美団のホテル予約は5,770万件の注文量を獲得し、業界一位となった。

  • 配車サービス

2017年2月、美団は配車サービスの「美団打車」をリリース。
配車サービス大手滴滴出行(DiDi)に宣戦した形だ。また、2018年4月にはシェア自転車大手のmobike(モバイク)を買収し、シェア自転車の分野にも進出し、中国人の生活に密着したサービスを網羅する勢いだ。

  • そのほか、「猫眼」というサービスで映画チケット販売のサービスも展開している。

■筆頭株主にテンセント

テンセントは美団点評の20%の株式を持つ筆頭株主であり、美団CEOの王興は11%の株式を保有している。

▲これまでの美団点評資金調達

美団は大衆点評と合併する前の2011年にアリババは美団のAラウンド資金調達に出資し株主となっている。
2014年時点ではアリババは美団の10%〜15%の株式を保有していたが、美団CEOの王興の独立した発展を希望しており、アリババは反してあ自社傘下企業としてコントロールすることを希望していたため双方の希望がマッチせず、アリババは美団から遠のいて行った。

その後2015年、美団と大衆点評が合併することになり、アリババのライバルであるテンセントが合併後の美団点評に出資し、株主となった。それと同時にアリババは美団の株式を売却し退去した。
2018年4月、アリババは美団デリバリーのライバルであるEle.meを買収し、美団点評と対立する姿勢を示している。

■BATに次いで、中国第4インターネット企業となる

創立から8年で上場を果たした美団点評は、BAT(百度、アリババ、テンセント)に次いで中国の第4インターネット企業となった。
CEO王興は上場当日、「iPhoneが誕生しなければ、スマホは誕生しなかっただろう、そしてモバイルインターネット環境が存在しなければ、人々はスマホでご飯を注文したりすることはなかっただろう。」と、アップルの創業者スティーブ・ジョブズに感謝の気持ちを示している。

中国はスマホ、モバイルネットに基づいての生活関連サービスが完備されており、人々の生活に欠かせないサービスの一部となった。朝食、昼食、晩食もスマホで注文で完結し、外出する前に、アプリで迎車を予約することが自然なこととなっている。
美団は人々の生活に密着したサービスの商業チャンスを掴んで勝ち上がってきた企業の代表格となった。