2018年第三四半期の終わりと共に、中国の大手企業は次々と自社の決算を公表しました。
その中で日本でも注目されている中国企業の決算情報をまとめました!

■ゲーム開発会社完美世界(Perfect World)

完美世界は2004年成立したゲーム開発会社で現在はゲーム、映画、メディア、アニメの分野で事業を展開している。

2018年Q3の収益は18.46億元(約298億円)。純利益は5.36億元(約86億円)、前年比31.62%増加。
Q1~Q3の収益は55.13億元(約891億円)、前年比0.20%減少。
純利益は13.17億元(約212億円)、前年比22.18%増加、市場予想を上回った。

増益の要因として、Q1~Q3のゲーム事業の収益が安定しているほか、映画事業での収益が成長していることが考えられる。

■EVメーカー寧徳時代(CATL)

寧徳時代は10月25日Q1~Q3の決算を発表した。これは寧徳時代が上場してから初の決算となる。

Q1~Q3の収益は191.36億元(約3,095億円)、前年比59.85%増加。
純利益は23.79%減少、前年比7.47%減少。
収益増、純利益減の原因について、寧徳時代は去年同期に子会社の株式を譲渡し、10.34億元の収益を得たためだと表明している。

寧徳時代は今年6月にA株で上場している。
Q1~Q3収益が成長した要因は中国国内でエコカー市場が大きく発展したためだという。
自社で積極的にプロボーションを強化し、市場シェアを拡大した。

■通信機器大手中興(ZTE)

中興の決算によると、Q3の収益は193億元(約3094億円)、純利益は5.645億元(約91億円)、前年比65%減少。

減益の原因はアメリカへ10億米ドル罰金の支払い、そしてアメリカの部品輸出禁止令のため一時主要な経営活動を中止になった。

今年4月にアメリカは米企業に対して、中興への部品輸出を禁止することを発表しており、この禁止令の影響で主要部品をこれまで米企業に依存していた中興は大きな打撃を受けた。アメリカは中興はイランや北朝鮮に対し通信機器を違法に輸出した件に対して、中興がアメリカに14億米ドル(約1,580億円)の巨額の罰金を支払うことで、7月にアメリカはこの禁止令を中止にしている。

■AI企業科大訊飛(iFLYTEK)

科大訊飛が発表した決算では、Q3の収益は20.73億元(約335億円)、前年比61.43%増加。
純利益は442.8万元(約7160万円)、前年比89.65%降下。
Q1~Q3の収益は52.83億元(約854億円)、前年比56.00%増加、粗利益は前年比53.40%増加。

科大訊飛によると、事業の拡大と成長が増益の原因だという。
Q1~Q3の期間中、科大訊飛が研究開発に投資した金額は6.98億元(約112億円)、前年比69.45%増加。

科大訊飛は1999年設立した企業で、2008年深センで上場している。
今年10月にAIによる同時通訳技術の虚偽疑惑で科大訊飛の株価は下落。AI技術を活用した同時通訳は実際には手作業だったと報道された。科大訊飛はこの疑惑を否定したが、企業のイメージは著しくダメージを受けた。

■物流大手申通(stoエクスプレス)

申通のQ3決算によると、収益は44.61億元(約721億円)、前年比48.55%増加。
純利益は7.43億元(約120億円)、前年比95.10%増加。

また、Q1~Q3の収益と純利益は2016年の1年の収益を越している。
増益の原因はECの発展に伴う配送事業の成長だという。
2018年上半期、申通は20.45億件の荷物の配送業務を達成している。これは前年比18.67%増加している。

■広告大手のフォーカスメディア(Focus Media)

アリババが出資している中国広告会社フォーカスメディアのQ3決算では、収益は108.77億元(約1760億円)、前年比24.59%増加。
純利益は48.1億元(約778億円)、前年比22.81%増加。

今年7月にアリババはフォーカスメディアに出資し、同社の5.28%の株式を持つこととなった。
フォーカスメディアは2003年に創立された広告会社で、中国エレベーター内の広告事業に成功している。
2016年までではエレベーター内のテレビ市場シェアの9割以上を占めているため、市場をほぼ独占している状態だ。

 


 

■ソース記事:
https://www.ithome.com/0/391/265.htm
https://www.lieyunwang.com/news/88132
http://wemedia.ifeng.com/84006064/wemedia.shtml
http://www.techweb.com.cn/it/2018-10-24/2708994.shtml
http://www.ebrun.com/20181025/303286.shtml
http://tech.sina.com.cn/it/2018-10-29/doc-ihnaivxq3588876.shtml