アリババが運営するECプラットフォーム淘宝(タオバオ)が、近日、スマホアプリの中にショッピングコミュニティーサイト小紅書(以下、RED)のユーザーコメントを導入し、REDとの連携テストを行っている。
EC大手の淘宝と、若年層の女性に人気のコンテンツを持つREDはこの協業で両社に利益をもたらす狙いだ。

■淘宝商品のユーザーコメントにREDのコンテンツが表示される

現在、淘宝のスマホアプリでは一部ブランドのユーザーコメント欄にREDのロゴ付き文章が表示されている。

▲淘宝のスマホ画面にREDからの文章が掲載されている

ある韓国の化粧品ブランドのファンデーションのユーザーコメント欄に、REDで発表された同商品の使用感コメント約400文字が転載されている。淘宝自体にもユーザーコメント機能があるが、コメント内容は簡単なものが多く、文字数も少ない。
それに比べて、コミュニティーサイトから成長してきたREDは商品研究心の高い優良ユーザーが多く、丁寧なコメントが多く見受けられる。淘宝の弱みをうまいことカバーしている。

■アリババが抱えるECユーザーとREDのコンテンツは相乗効果を生み出す?

テスト内容はシンプルで、RED側は数万個のブランドから厳選した40個ブランドの一部で、ユーザーがシェアした内容を淘宝に表示するだけだ。今回のテストの効果次第では、長期協業を検討すると表明ししている。
淘宝側は、将来的にもREDを含む他の強いコンテンツ持つ企業とこのような協業テストを展開していくことを公表している。

REDは創業初期、買い物した商品の感想を投稿するショッピングコミュニティーサイトを運営していたが、現在はユーザーコミュニティープラットフォームからコミュニティーECプラットフォームへと進化した。多くのユーザーがオススメする商品がすぐに売切れになることからREDはEC事業を展開したのだ。
現在のREDは越境に強く、多くのユーザーが海外で購入した商品の感想を投稿したり、個人のおすすめ商品などを書いたメモをサイトで共有している。これは外資ブランドに憧れを抱きやすい中国国内の若い女性達の間で瞬く間に人気を集めた。2017年からREDは中国で人気のある芸能人やインフルエンサー等の有名人のユーザー登録を誘致し、彼女・彼達がオススメする商品は特に売筋が良く、ユーザーの購買意欲を触発している。

▲中国のある芸能人のREDアカウント。
本人が使用するメイク関連商品のオススメを掲載している。

2018年5月のデータでは、REDのMAUは約3,000万人。2018年上半期の中国越境EC市場においてREDは6%のシェアを占めている。
淘宝との協業で、REDは多くの新規ユーザー獲得することが予測され、市場シェアを拡大できるメリットがある。

一方、アリババにとってSNSや独自コンテンツは弱みである分野であった。最大のライバルであるテンセントとSNSやコンテンツ分野で競争するためには、REDのようなコンテンツ資源を持っている企業と連携し、戦略的に対抗する姿勢を表している。
2018年6月に、アリババはREDのラウンドD資金調達に出資している。今回の淘宝とREDのテストマーケティングが今後どのくらい拡大できるのか、チャイトピ!は引き続き追っていきます。


■チャイトピ!関連記事:
【保存版】越境EC、小紅書(RED)への出店方法まとめ