___「アリママとは?」 

第1回目ではアリママが提供しているサービスや、提言しているキーワードとマーケティングの動向についての記事を掲載しました。 

以前の記事はこちら:
【中国EC】アリババのデジタルマーケティング阿里妈妈(アリママ)とは?(1)

第2回目ではアリママの骨組み、マーケティングツールや戦略をご紹介します。

ディープランニングフレームワーク

公式より引用

今年の1月にアリママはディープランニングフレームワーク「Euler」を発表した。

ディープラーニング(深層学習)とは 
“人間の知識を活かして機械に活用する”を目的としたAIの1つの技術である
要いられている例として将棋や囲碁の対戦においてAIが人間に勝利することなどが挙げられる

画像学習とは   
物事の関係を深く研究すること
アリババ内のユーザー、商品、ブランド、店舗を繋げる

必要となるプログラムをディープラーニングに組み合わせ、定義や一定形式の学習データを与えたソフトウェアを“ディープランニングフレームワーク”と呼ぶ。そしてアリママは“ディープラーニング”と“画像学習”を革新的に組み合わせた“ディープランニングフレームワーク「Euler」”を発表したのだ。 

「Euler」はアリババグループ全体の運営精度と効率を大幅に上げた。

例えば検索広告のマッチングシーンにおいて
「Euler」はユーザーの意図していること、広告主の要望などを、様々な角度から見ることでより正確な理解が可能である。そのうえ「Euler」の計算方法により、広告マッチングの精度が向上し、プラットフォームの運営効率が大幅に高まった。
その他にも、その広告に対する関心が高いユーザーを、高精度に算出できるようになった事から広告のROIも向上した。 

コピーライティングツールの進化

↑公式より引用

アリママは、AI技術を利用しコピー生成を行う“スマートコピーライティング(AI智能文案)”の新しい作成ロジックを出した。

“スマートコピーライティング”とは 
商品のコピーを生成してくれるツールである。2018年6月にカンヌ·ライオンズにて発表された。
淘宝と天猫に存在する膨大な高品質コピーをディープラーニングと自然言語アルゴリズムに基づき学習しており、瞬時に様々なコピーを生成することができる。すでに、コンピューターが自動的にコピースタイルを提案し生成してくれるという段階にまで発展している。 

多様性のあるコピーの生成が可能。ブランド側はコピーの長さなどの要望を設定することが可能であるため、効率的且つ最適化されたコピーの生成が実現し作業負担が軽減された。 

何千万も存在するユーザーそれぞれに対し、様々な商品や店舗の異なる提案を行える。 セールスポイントなどを表現することも可能であり、商品ページが最適化されたことにより、ユーザー側は商品の情報をより理解、閲覧しやすくなった。 

“多様性をどう達成するか?”という課題のために設計されたコピー生成の作成ロジック「What + Why」 

What:商品及び機能は何かを示す。商品のキーワードを使用してコピーを生成(キャッチコピーなど)
Why:「What」に基づいて、商品または機能面の長所を説明するコピーを生成(ボディーコピーなど) 

「What + Why」をはじめとしてスマートコピーライティングは潜在顧客、新規顧客、既存顧客それぞれへの異なるコピースタイルを提案してくれる。店舗CPにおいてはユーザーごとに異なるセール情報を表示し、他商品と連携して、 運営の手助けもしてくれる。
将来的にブランドの日常運営に欠かせない機能になることが目標である。 

業界初スクリーンマーケティング戦略

↑公式より引用

今年の5月にアリママは全地域における“スクリーンマーケティング戦略”を発表した。
ブランド側のマーケティングにおいて、業界初の“スクリーンマーケティング”の戦略である。

現代のマルチスクリーン時代において、多様化しているデジタル化を補うことは大切である。そのため、アリママは個人スクリーンや家庭スクリーン、共用スクリーンをリンクさせ、画面を跨いだ情報の共有を可能にした。

個人用スクリーン
阿里巴巴のメディアを利用し、消費者の衣食住シーンをカバー。
同時に手淘とリンクさせAIPLというマーケティングのクローズドループを形成し、ユーザーの個人スクリーンの価値を上げた。

家庭スクリーン
アリババは「ホームマーケティング」の概念を提唱し、メディア全体のホームマーケティング方法論とHHID識別システムを独創した。
アリOTT(アリババが提供するデジタルエンターティメントサービスなどの総称)の家庭ユーザー数は中国の家庭ユーザー数の4分の1を誇っており、ブランドがターゲットにしたい家庭層を正確かつ効率的に絞る事ができる。

共用スクリーン
→「フォーカスメディア (focus media・アリババが出資している中国の大手広告企業)」のデジタル化されたスマートスクリーン 
→淘票票(TaobaoDianying・映画チケット購入のプラットフォーム)のタッチスクリーン 
→菜鸟(ツァイニャオ・物流会社)の宅配受け取りボックスのタッチスクリーン

などが例として上げられる。アリママのスクリーンマーケティング戦略は全メディアのデジタル化マーケティング方案及びOMO(Online Merges with Offiline)を手助けしている。 

アリママの発表したスクリーンマーケティング戦略によりブランドは1000人それぞれが望む1000画面の提供を実現させた。ブランドとユーザー間における、効率的な相互理解が可能となった。

 

参考サイト:阿里妈妈数字营销